平成29年10月12日、東京都下水道局広報サービス課から宮田雅子課長、星野真志氏、小田健介氏をお迎えし、わいがやトークを開催(於:日本下水道協会5階大会議室)しました。参加者は約40名でした。
同局は今年4月に「東京下水道見せる化マスタープラン」(以下、見せる化マスタープラン)を策定し、新たな広報広聴活動に取り組んでいます。今回は、その戦略的な狙いやポイント等について伺ったほか、後半では「見せる化企画会議」と題するワークショップを実施し、下水道広報の様々なアイデアを共有しました。
宮田課長によると、見せる化マスタープランの策定の背景には、「施設をオープンにするだけではなく、もっと足を運んでもらえる工夫が必要」という職員の問題意識があったといいます。また、星野氏は「これまで『広報は広報サービス課の仕事』という割り切りが局内にあった。しかし、様々な場面で正しい理解をいただくためには皆で広報をすることが重要。その地ならしから始めた」と話してくださいました。
見せる化マスタープランは「開く」(下水道を見やすくオープンに)、「伝える」(下水道のすばらしさや想いをアピール)、「魅せる」(下水道の新たな魅力をプロデュース)の3つを基本方針とし、その策定に当たっては、若手職員の意見を積極的に採り入れたとのこと。「伝える」取り組みの1つに挙げられる下水道教育事業は、小学校におけるタブレットの使用などを意識して大幅にリニューアル。その結果、コンクールへのレポート応募件数が倍増するなど、大きな成果につながったそうです。
後半のワークショップは、参加者を6班に分けて行いました。「見せる化」の新企画をわいわいがやがやと考え、最後に代表者が班のアイデアを集約して発表しました。
各班の発表のポイントは以下の通りです。
<A班>
処理場施設の活用:お化け屋敷、花畑計画
市民参加型:処理場でキャンプ、下水道がなかったら体験(1泊2日)
<B班>
キーワード:非日常、タブー破り、人気者、楽しい、困らせる
イチ押し:トイレカフェ、下水道スターを育てる、処理場で婚活パーティー
<C班>
自分ゴト:トイレにQRコード(自分の排出物がどういう経路でどこまで行くの
かなどが分かる)、じゅんかん育ちの全国展開
マンホール:姉妹都市でデザイン蓋を交換、昔の蓋を保存して展示(下水道の発
展がわかる)
<D班>
施設活用など:地下探検、結婚式に使用、ゆるキャラ運動会、LINEスタンプ制作
(ウンチくんなど)
海外向け:外国人観光客に施設を開放
<E班>
水の流れを見せる、微生物キット、トイレステッカー(どこの処理場に行くか)
ポケモンGO、処理場ガーデニング、施設を擬人化したストーリー、外国人向け
宿泊施設、トイレの消音用に下水道の歌を流す、処理場廃品オークション、下水
道割引券
<F班>
マンホールの重さ体験、マンホールの中に入って流れてくるものを観察、臭気な
どを包み隠さず体感してもらう(下水道の仕事の大変さを実感)
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