令和2年12月24日、市民科学の更なる普及発展につなげることを目的として、国交省主催の「市民科学発表会」をオンラインで開催いたしました。当日は、100名を超える方々にリアルタイムでご視聴いただき、大変有意義な発表会となりました。発表会では、活動団体や自治体が行っている市民科学の取り組みについてご発表いただいたのち、「カブトガニと下水道のこれからを考える」と題したミニシンポジウムを実施しました。
取り組み発表では、科学部で活動する中高生、企業、自治体といった幅広い団体から、身近な生き物の保全や、海ごみ問題、川の水質改善などをテーマとした活動の取り組み報告や今後の展望、活動していく中での悩みや疑問点といった内容について、ご発表いただきました。また、発表に対して、関係自治体やGKPチーム市民科学のメンバーを含めた会場全体での意見交換を行いました。
ミニシンポジウムでは、清野聡子先生(九州大学)に「カブトガニをモチーフにした下水道の市民科学の提案」のテーマでご講演いただき、続いて、カブトガニを守る下水道の取り組みを先駆けて実施している2つの自治体(笠岡市、杵築市)より、カブトガニと下水道のつながりについて事例をご発表いただきました。その後、「カブトガニをモチーフにした市民科学の可能性」をテーマに議論を行いました。議論の中では、「他の自治体にも呼び掛けて、GKPチーム市民科学の中に“カブトガニ分科会”を立ち上げ、地域の宝であるカブトガニをモチーフにした市民科学の検討を進めていくのはどうか」との提案が出されました。
今回は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、オンラインでの開催となりましたが、対面開催では参加することが難しい遠方の方々にも多く参加いただくことができました。これをきっかけに市民科学の取り組みの輪が広がることを期待しています。
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