コミュニケーション研究会(コミュ研)とGKP広報大賞プロジェクトチームは3月17日(水)、GKP団体・個人会員対象特別フォーラム第6弾「広報大賞2020 受賞者セミナー」を開催しました。
当初は、会場とウェブで併催する予定でしたが、緊急事態宣言の延長を受け、急きょ月島機械の会議室を会場にお借りし、オンライン配信限定の開催とさせていただきました。受賞5団体のうち、グランプリの明電舎・東亜グラウト工業さん、準グランプリのWater-nさんには会場で、行政部門賞の松山市さんと岡山市さん、審査委員特別賞の札幌市さんには、ライブ中継でお話をいただきました。
オンライン聴講者は69名で、自治体からの参加者も多数おり、広報活動への関心度が高いことが伺えました。
第1部は、受賞団体による活動紹介で、SNSを活用した防災プロジェクトや、おしゃれな切り口の読み物、視覚に訴えるポスター、体験型・実践型のイベントなど、さまざまな工夫が盛り込まれた取り組みをご紹介いただき、皆さまのお話を通じて「下水道の認知度が低い若い世代を何とか振り向かせたい!」という熱い思いが伝わってきました。
第2部のパネルディスカッションでは、コーディネーターにGKP理事の頼あゆみ氏をお迎えし、①プロジェクト実現のポイント②プロジェクトの今後の展開③GKP広報大賞について をテーマに、受賞団体の皆さんと意見交換を行いました。
限られた時間ではありましたが、オンラインにもかかわらず熱気溢れるセミナーとなり、聴講いただいた多くの皆さまの励みになったことと思います。
一方で、GKPとして初めてのウェビナーということで、進行の至らなかった点もあり、受賞団体の皆さまには、年度末のご多忙のところ、通常の業務の中から準備に時間を割いていただいたにも拘わらず、パネルディスカッションでの発言時間を短縮しての時間調整となりましたこと、あらためてお詫び申し上げます。
本セミナーについては、後日アーカイブ配信も予定していますので、聞き逃してしまった!という皆さまはもちろん、もう一度あの人の声を聞きたい!という皆さまも、ぜひYouTubeにアクセス下さい。
【開催概要】
日 時:2021年3月17日(水) 15:00~17:00
手 法:オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
内 容:第1部 受賞団体の活動紹介
審査委員特別賞:札幌市
行政部門賞 :松山市、岡山市
準グランプリ :Water-n
グランプリ :明電舎・東亜グラウト工業
第2部 パネルディスカッション
① プロジェクト実現のポイント
② プロジェクトの今後の展開
③ GKP広報大賞について
進行・講評 :頼あゆみ氏(GKP理事)
パネラー :受賞団体
参加者:69名(オンライン聴講)
時間の関係上、当日のパネルディスカッションでお話しいただけなかった内容を含め、パネラーの発言要旨を整理しました。下記のリンクからご覧ください。
パネラーの皆さんに、オンライン聴講者から寄せられた質問に答えていただきました。
Q1.広報活動にかかわる予算(お金)についてどう取り組まれていますか?
A1.毎年度、予算化し実施している広報事業もありますが、今回の事例のように既存の備品を活用し、
特別の資金を要しないよう工夫した取り組みも行っています。(札幌市)
Q2.広報による効果の検証(アンケート調査など)を行っている事例があれば教えてください。
A2.(札幌市の回答)
下水道広報イベントを活用したアンケート調査により、より良いイベントとするための検証を行っています。
(明電舎・東亜グラウト工業の回答)
企画に参加してくれた生徒・学生にアンケートを実施し、自由記述で感想をきくなどして授業の理解度や関心を確認しています。また、WEB記事のアクセス解析を行ってページビュー数や閲覧時間を分析し、記事がしっかりと閲覧されていることを定量的に調査しているほか、その調査結果をうけて反省会を実施し、次回企画に展開しています。
【water-nへの質問】
Q1.大学生に響く素晴らしい内容で、自治体の職員にはつくれない切り口だと思います。
自治体がつくる広報紙やパンフレットの監修などを行っていく考えはありますか?
A1.ご質問ありがとうございます。
Water-n代表理事の奥田は社内報・社外情報誌の編集・企画を手掛けた経験がございますし、今も請け負っております。
編集委員、編集小委員として参画も可能です。
いつでもお気軽にご相談、ご連絡ください。
Q2.今一番ワクワクしていることは何ですか?
A2.水インフラ産業を変革すること。そのために、オソトの風を吹かすことです。
【岡山市への質問】
Q1.経費はどの程度かけていますか?
A1.ポスター制作に必要な経費は印刷代のみです。例年400枚の印刷で\35,000ほどです。
また、必要な場合は撮影用小道具を購入することもあります。
Q2.ポスターを掲示することにより、どのような効果がありましたか?
特に市民の中でも学生からの意見などをまとめたものがありましたら教えてください。
A2.アンケート等は行っていないため、どの様な効果があったかまでは検証できていません。
しかし、ポスターをきっかけに少しでも下水道に興味を持ち、適正な知識を得るきっかけとなればと思いポスターを作製しております。
【松山市への質問】
Q1.今回の取り組みを含め、松山市の下水道広報による成果をどう評価されていますか?
何かアンケートなどの数値的な効果検証があれば教えてください。
A1.大学生と連携したマンホールトイレの市テレビ広報により、同世代の学生から「テレビ観たよ」などの声が
あったことから、若年層への効果は確認できていますが、数値的な効果検証は実施していないため不明です。
広報による定量的な効果を把握することは、有効な広報を行う上で重要であることから、今後、検討していきたいと考えています。
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