【詳報】第9回GKP広報大賞 評価のポイントなど公開

公開日:2021年12月21日

 既報の通り、第9回GKP広報大賞の審査会が12月3日に行われ、グランプリをはじめとする各賞の受賞団体が決まりました。

 グランプリを獲得したのは、神戸市建設局東水環境センターの「下水道×アート×SDGs プロジェクト」。

 準グランプリには、堺市上下水道局の「ICTを活用した『ニュー・ノーマル』な広報をめざして ~コロナ禍でも‘つながる’‘ひろがる’~」が選ばれました。

 そのほか、行政部門賞に大阪府高槻市と北海道富良野市、民間部門賞に日本グラウンドマンホール工業会、審査委員特別賞に株式会社S&K佐賀(共和化工グループ)の取組が選出されました。

 今回は、各エントリー団体の取組に関する質疑応答や評価のポイント、受賞団体から届いた喜びのコメント、審査員による講評などを詳しく報じます。

 

 

審査結果と受賞団体のコメント

 

【グランプリ】
・下水道×アート×SDGs プロジェクト(神戸市建設局東水環境センター)

 

 

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【評価ポイント】

・動画のクオリティーが素晴らしい。

・参加メンバーを紹介しつつ、取組全体を伝えようとするプレゼン動画が秀逸。

 チームで取り組んでいる様子がよくわかり、チームワークの良さが感じられた。
・毎週(金曜日)動画をアップされ、計13本配信された点を評価。
・職員がレンジャーに扮して広報するクラッシックなスタイルの取組が好印象。
・職員のやる気アップ、職場の雰囲気づくりになり、モチベーションアップにつながって

 いると感じる。
・下水道に関するデータ解析をして、取組に反映させているところが素晴らしい。

 

【受賞コメント】

GKP広報大賞へのエントリーを通し、私たちの広報戦略やその成果を振り返ることができました。また、下水道広報に携わる皆様と繋がり、アイデアを共有できる貴重な機会をいただき、大変感謝しております。
楽しみながら、最高品質を求めて作成したマンホールレンジャーをはじめとする動画の数々をスキマ時間に楽しんでもらえれば幸いです。グランプリという輝かしい賞に恥じないよう、今後も広報技術の向上に努めてまいります。

 

神戸市のHPにおける受賞報告はこちらからご覧いただけます

 

 

 

【準グランプリ】
・ICTを活用した『ニュー・ノーマル』な広報をめざして ~コロナ禍でも‘つながる’‘ひろがる’~

(堺市上下水道局)

 

 

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【評価ポイント】

・オンラインでもうまくコミュニケーションをとられていて、良い取り組みだと思う。
・ICT技術を使ってこれまで取り組んできた広報を進化発展させた好事例。
・ちょっとした工夫で成果を上げており、現在「業務の効率化」などに悩む自治体の参考に

 なると思う。
・ノウハウの横展開に期待したい。
・下水道の機能を守る市民参加型の取組の重要性についても伝えていってほしい。

 

【受賞コメント】

このたびは、コロナ禍で対面型広報の自粛が余儀なくされるなかオンラインを活用した利用者との双方向コミュニケーションの実現に向けた取組を評価していただき、GKP広報大賞準グランプリという栄えある賞を賜り、誠にありがとうございました。
この受賞を励みとし、他事業体の素晴らしい取組を参考にさせていただきながら、利用者との信頼関係の構築に繋がる「ニューノーマルな広報」を確立できるようチャレンジしてまいります。

 

 

 

【部門賞】

 

◇行政部門賞
・PR動画 下水道をYouTuber風に紹介してみた(in高槻) ?管チューブ?(大阪府高槻市)

 

 

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【評価ポイント】

・「せっつ きょうこ」さんの演技力を高く評価。
・演技や見せ方、撮り方等、どう見せれば伝わりやすいかという工夫が凝らされている。
・効果音等の使い方が優れており、視聴者を惹きつける工夫が見られる。
・「YouTuber風に紹介してみた」とハードルを上げながら、見事にそのハードルを乗り

 越えている。
・興味がない人にも引っ掛かるキャッチーなタイトルやサムネイルが用いられていると

 なお良かった。
・場面転換時に入る「管チューブ!」という合いの手が素敵だった。

 

【受賞コメント】

このたびは、行政部門賞をいただきありがとうございました。
多くの人に下水道の魅力を知ってもらいたいとの思いで、若手職員がアイデアを出し合い初挑戦した動画です。下水道を知るためのキッカケ作りとして、下水道事業をギュッと凝縮した一風変わった動画を評価していただき嬉しく思います。
今後も、わかりやすく伝える手段の一つとして、見せ方を工夫しながら広報活動に取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

・「官学連携プロジェクト」 高校生によるマンホール着色でまちを元気に!(北海道富良野市)

 

 

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【評価ポイント】

・デザインそのものを募集する事例が増える中、すでにある蓋に色を塗ってもらうという

 シンプルな活動が好印象。
・2か月間かけて丁寧に進められた点を評価したい。
・高校生はまさにSNS世代。マンホールは映えるので、もっと拡散を狙う施策もあると思

 う。参加してくれた高校生などと連携し、今後、下水道への興味・関心をさらに横へ横

 へと拡げていく展開力を期待。
・さらに多くの人に見てもらい、下水道広報に活用するためにも、例えば、観光案内所等

 での設置場所の案内や、HPへの掲載等を進め、継続的に広報していってはどうか。

 

【受賞コメント】

このたびは、行政部門賞をいただき、ありがとうございました。コロナ禍で人の動きが制限され、モノクロ化した生活空間に足元から色付けし、少しでも元気になってもらいたい。カラーマンホールを見ることで、下水道事業についても興味を持ってもらいたい。そんな思いで取り組んだ高校生によるマンホール着色事業。今後も官学連携で下水道事業とまちづくりを連動させた広報活動に取り組んでいきます。

 

 

 

◇民間部門賞
・マンガ「マンホール蓋のひみつ」による下水道事業の理解促進

(一般社団法人日本グラウンドマンホール工業会)

 

 

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【評価ポイント】

・オンラインの普及が進む中、紙媒体の良さを活かしつつ、電子媒体でも展開できる日本

 の文化「マンガ」の制作にトライした点を評価。
・マンホールは下水道の入口的な存在である一方、入口で止まってしまっているケースが

 多いが、本件はそこから下水道の理解へとつなげる取組になっている。
・第二弾も楽しみ。
・今盛り上がっているマンホールカードファンの方々とのコラボレーションなども今後実

 現していただきたい。

 

【受賞コメント】

この度は弊会のマンガ「マンホール蓋のひみつ」が、民間部門賞という栄えある賞を頂きまして、心より感謝申し上げます。
グラウンドマンホール(マンホール蓋)が持つ道路・下水道管路の一部という多面的な役割、下水道管路施設への出入口の役割と同様、下水道業界と市民の皆さまを繋ぐアクセスポイントとして下水道のプレゼンス向上への役割も果たしていく所存ですので、今後とも宜しくお願い致します。

 

 
マンガ「マンホール蓋のひみつ」はこちらからご覧ください

 

 

 

◇学校・NPO・任意団体等部門賞
・該当なし

 

 

【審査委員特別賞】
・佐賀市下水汚泥堆肥化事業運営管理会社による丘のような風通しがいい職場環境づくり
(株式会社S&K佐賀(共和化工グループ))

 

 

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【評価ポイント】

・肥料男子ポスターの発想が素晴らしい。
・現場の苦労についてもう少ししっかりご説明いただいても良かったと思う。
・日々大変な作業をされている中、工夫をして明るい雰囲気の職場環境に変えていかれた点は

 下水道そのもののPRだけでなく人材育成の面からも評価できる。
・職員のモチベーションアップも広報の大事な役割のひとつ。インナー広報の成功例といえる。

 

 

【受賞コメント】

このたびは、審査委員特別賞をいただき、誠に有難うございました。
下水道施設で働く職場環境づくりにおいて、これまであまり知られていなかった現場目線での取組みを評価していただき、大変嬉しく思います。
佐賀市下水浄化センター堆肥化施設で働く弊社職員は常に「つなぐ」を意識し日々作業に取り組んでおります。
今後も「自分たちが主役」として下水道施設を支えていきます!

 

 

第9回GKP広報大賞は、エントリーされた取組が粒ぞろいで、大変難しい審査となりました。今回惜しくも受賞を逃された取組は6件ありますが、いずれもレベルが高く、参考になります。

下記のリンクから、是非エントリーシートをご覧ください。

 

佐賀市上下水道局(大人気ゲームとのコラボによる下水道の広報活動)
山形県鶴岡市(楽しみ、味わい、学ぶ下水道)
埼玉県下水道公社(埼玉県下水道公社職員手作りの広報動画)
埼玉県、埼玉県下水道公社(埼玉150周年記念・下水道広報事業(埼玉県との連携))
東亜グラウト工業(動画で伝える→伝わる、下水道の、我が社の魅力)
東京都下水道サービス(水面制御装置による合流改善のしくみ模型を使った出前授業)

 

 

・全団体のエントリーシートをまとめたものはこちらで参照できます

 

なお、エントリーされた取組ごとの質疑応答、全審査委員の講評など、ページ内で紹介しきれなかった情報は、以下の報告書でご覧いただけます。

 

第9回(2021年度)GKP広報大賞 報告書

 

 

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